50MHz GP (市販アンテナの改造)

50MHz帯のユーザーが少なくなってしまったためか50MHz専用GPアンテナは、最近のカタログからは消えてしまいました!
現在カタログに載っているのは50MHz帯、144MHz帯、430MHz帯の3バンド用GPとしてGP-15(COMET)V2000(DAIAMOND)くらいしか見当たりません。
私の場合、どちらかというと、自動車での移動やローカルQSOは51MHzのFMを主に利用していますし、50MHzでローカル局とAMの実験をするにも八木アンテナでは、相手によって方向を変えなければ聞こえないことも多く、ちょっとした実験にはGPが有効なわけです。
しかし、GP-15やV2000のようなアンテナは144MHz帯や430MHz帯に対して50MHz帯はおまけ的な存在でラジアルは短縮したものが1本ついているだけでなんとなくL型ダイポールのような構成です。

そのためアンテナを一回りすると特定の方向に指向性が出ています。
やはり、50MHzでは無指向性にしたいということからラジアルはフルサイズで3本の構成にしたい!
ということで、GP-15が物置にありましたので、50MHz帯としては中途半端なラジアルを、撤去して、代わりに140cmくらいのステンレ棒(テーパー付きφ4.0)を3本、ラジアルとするための接続アダプタを製作しました。


若干長さは調整でき、先端から根元まで141〜143cmくらいになります。

材料は、φ12の真鍮棒を旋盤で削り,ダイスでM5のねじを切り製作したものです。
実際のところ、どれだけ効果があるのか確かめるために、先ほどベランダから3.6mくらいのパイプで架設してみました。
(22時頃にアンテナをいじってましたが気温は0℃くらいでした!)


SWRは 50.9〜51.9MHzで 1:1.2(インピーダンスは、51.2MHzで50Ω) 
     144.5〜146.0MHzで 1:1.2(145.4MHzで50Ω) と特に問題ないですね。
     430MHz帯も特にオリジナルと変わりませんでした。

ということで、しばらく様子見ます。

※補足:アンテナは、マストから絶縁して浮かしています。これにより各バンドとも安定な動作をしています。

マストに直接取り付けると、マストの影響がでるようです。

その後、コンクリート柱に5mの足場管をマストにして上げました。
給電点の高さは約16mで、すぐ下にはUHF-TVアンテナとFMラジオのアンテナを同架しています。

光の加減で、1本のように見えますがフルサイズのラジアルが3本あります

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